女性はがん保険に加入すべき?がんの罹患率や保険の選び方を解説


乳がんや子宮頸がんなど、女性特有のがんに罹患するリスクは若い世代でも増加しています。そのような中で「自分もがんにかかるのでは?」と不安をおぼえつつも、実際に若いうちからがん保険に加入したほうが良いのか、判断に迷う人も多いかもしれません。
ここでは、女性向けのがん保険について、女性のがんの罹患率やがん保険の加入状況、がん保険の選び方などを解説します。
※記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※文章表現の都合上、生命保険を「保険」と記載している部分があります。
女性向けのがん保険とは?
女性向けのがん保険とは、乳がんや子宮頸がんなど、女性特有のがんに罹患した際に、手厚い保障が受けられる保険のことです。
がん保険は、その名のとおり、がんになった場合の保障に特化した保険です。保障には、がんと診断された場合に受け取れる、がん診断給付金(一時金)などがあります。
また、がん保険の多くは「女性疾病特約」を付加できる場合があります。女性疾病特約とは、女性特有のがんなどで入院や手術をした際に、基本となる給付金にプラスして、特約の給付金が受け取れるのが一般的です。
なお、女性向けも含め、性別に限らず受け取れるがん保険の給付金の主な種類は、以下のとおりです。ここでは、一般的な給付金の種類を紹介しているため、保険会社や商品により、名称は異なります。
■がん保険における給付金の主な種類
横にスライドしてください
種類 |
概要 |
がん診断給付金(一時金) |
・がんと診断されたときに受け取れる給付金。 ・保険期間を通じて1回のみ受け取れるタイプと複数回受け取れるタイプがある。 |
がん入院給付金 |
・がんの治療を直接の目的として、入院したときに受け取れる給付金。 ・一般的に、受け取れる金額を1日につき5,000円〜1万円としている商品が多い。 |
がん手術給付金 |
・がんで所定の手術を受けたときに受け取れる給付金。 ・条件により、入院給付金日額の10倍、20倍、40倍などの給付金が受け取れる。 |
がん通院給付金 |
・がんの治療を目的に通院したときに受け取れる給付金。 ・一般的に、受け取れる金額を1日につき5,000円〜1万円としている商品が多い。 |
がん放射線治療給付金 |
・がんで所定の放射線治療を受けたときに受け取れる給付金。 ・条件により、入院給付金日額の10倍、20倍、40倍などの給付金が受け取れる。 |
抗がん剤治療給付金 |
・所定の抗がん剤治療などを受けたときに受け取れる給付金。 |
がん先進医療給付金 |
・がんの治療で所定の先進医療(※)を受けたときに、その技術料相当額を受け取れる給付金。 |
※先進医療の対象となる疾病・症状(適応症)や実施医療機関は限定されています。
がん保険の給付金の中でもがん先進医療給付金は、先進医療の技術料をカバーできるメリットがあります。
先進医療の技術料は、公的医療保険の対象外であり、なおかつ高額な費用がかかります。
例えば、一部のがんの治療に用いられる陽子線治療に要する費用は約265万円です(※)。高額な先進医療も治療の選択肢として持っておきたい場合は、先進医療給付金が受け取れるがん保険への加入を検討しましょう。
※厚生労働省「【先進医療A】令和5年6月30日時点における先進医療に係る費用」(2023年12月)を参考に、第一生命にて独自に計算(千円単位は切り捨て)。なお、疾患によっては、公的医療保険の適用となります。
がん保険については、以下の記事をご参照ください。
女性特有のがんの罹患率や死亡率
一般的に、がんは高齢になるほど発症リスクが高まるといわれています。しかし、乳がんなど一部の女性特有のがんは、20〜40代で発症するケースが多く、若いうちから備えておくことが大切です。
公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計 2024」によると、まず、女性特有のがんで罹患数の多い部位は乳房(22%)、子宮(7%)、そして卵巣(3%)です(部位別予測がん罹患数)。
■女性の部位別予測がん罹患数(2023年)
※公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計 2024」を参考に第一生命が作成。
部位別のがん死亡率を見ると、女性の場合、大腸(15%)が最も多く、肺(14%)、膵臓(12%)、乳房(10%)、胃(9%)の順となっています。乳がんおよび子宮(4%)、卵巣(3%)の死亡率も含めると、女性特有のがんが全体に占める割合は、無視できないことがわかります(部位別予測がん死亡数)。
■女性の部位別予測がん死亡数(2023年)
※公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計 2024」を参考に第一生命が作成。
また、年齢階級別にがんの罹患部位を見ると、15~39歳でかかるがんの半分以上は乳がん、子宮がん、卵巣がんなど女性特有のがんです。中でも、子宮頸部のがんの割合が40代以上に比べると大きいことがわかります(年齢階級別がん罹患 部位内訳)。
これらのことからも、女性は若い年代から、がんに備えておいたほうが良いといえるでしょう。
■女性の年齢階級別がん罹患 部位内訳(2019年)
※公益財団法人 がん研究振興財団「がんの統計 2024」を参考に第一生命が作成。
女性のがん保険の加入状況
では、どのくらいの割合で、女性ががん保険に加入しているのか、一般的な加入状況を見てみましょう。
公益財団法人 生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、がん保険・がん特約の加入率は、年齢を問わず男性全体で38.0%、女性全体で40.0%となっており、女性のほうが高い割合で加入しています。
また、年齢で見てみると、女性のがん保険の加入率が男性よりも高いのは、20代から50代です。多くの女性が20代から、がんに備えてがん保険に加入していることがわかります。
■がん保険・がん特約の加入率(全生保)
※全生保:民間の生命保険会社やJA(農協)、県民共済・生協等で取り扱っているがん保険・がん特約。
※公益財団法人 生命保険文化センター「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」を参考に第一生命が作成。
女性のがん保険の選び方
女性ががん保険への加入を検討するにあたり、商品の選び方も知っておきましょう。選び方としては、主に次の2つとなります。
女性特有のがんに備えられるか
加入を検討している保険が、女性特有のがんに備えられるかどうか、確認しておきましょう。性別に関係なく罹患するがんのほか、乳がんにより切除した乳房再建に関する給付が受け取れるなど、保険によって特徴はさまざまです。
特に女性は、がんの中でも「上皮内新生物」も保障される保険を検討することをおすすめします。
厚生労働省の「令和2年 全国がん登録 罹患数・率 報告」によると、全体から見た場合の上皮内新生物の罹患率は、女性で12.1%、男性で8.5%です。そして、部位別の上皮内新生物の罹患率を調べると、女性は乳房が約19.4%、子宮頸部が約37.7%と、割合が高くなっています。
上皮内新生物とは、上皮細胞という、体や臓器などの表面を覆う細胞にがんができており、浸潤していない状態を指す疾病です。上皮内がんとも呼ばれますが、がんに含まれない場合があるため、給付金が減額されたり、がん保険の保障対象外になったりすることがあります。
そのため、上皮内新生物であっても保障され、減額もされない保険であることを確認することが重要です。
このように、乳がんや子宮がん、子宮頸がんなど、女性特有のがんに備えられるがん保険を選択するようにしましょう。
長期的な通院に備えられるか
がんの治療では、入院ではなく通院が長引く可能性があるため、長期的な通院に備えられるかも確認しましょう。
厚生労働省の「令和2年(2020)患者調査の概況」によると、がんの治療は、入院よりも通院のほうが多くなっています。その背景として、近年の医療技術の進歩により、手術をする場合でも入院日数が短くなっていることが挙げられます。そのほか、手術後に通院しながら治療を行うケースや、手術をせずに抗がん剤による通院のみで治療をするケースの増加が考えられます。
そのため、がん診断給付金(一時金)のほか、通院でも受け取れるがん通院給付金があるかどうかも、確認しておきましょう。
女性は若いうちからがん保険への加入を検討しておくと安心
高齢になるほど発症リスクが高まるといわれる「がん」ですが、乳がんなど女性特有のがんは、20代から罹患する可能性があります。そのため、女性は若いうちからがん保険への加入を検討するなど、リスクに備えておくことが大切です。
なお、がん保険を選ぶときは女性特有のがんに備えられるかどうかがポイントです。女性向けのがん保険の中には、女性特有のがんに罹患した場合、手厚い保障を受けられる保険があります。さらに、がんは入院よりも通院のほうが長くなる可能性があります。そこで、がん通院給付金など、長期的な通院に備えられる保険かどうかも確認しておきましょう。
がん保険を検討したいと思ったら、保険会社やFP(ファイナンシャルプランナー)に、ぜひ相談してみてください。
お得な情報やお知らせなどを配信しています! LINE友だち追加
辻󠄀田 陽子
FPサテライト株式会社所属。税理士事務所、金融機関での経験を経て、「好きなときに好きなことをする」ため房総半島へ移住。移住相談を受けるうちに、それぞれのライフイベントでのお金の不安や悩みがあることを知り、人々がより豊かで自由な人生を送る手助けがしたいと思いFP資格を取得、FPとして活動を始める。現在は地方で移住相談や空き家問題に取り組みながら、FPの目線からやりたいことをやる人々を応援中。
所有資格:1級ファイナンシャル・プランニング技能士、証券外務員一種、日商簿記2級
※この記事は、ほけんの第一歩編集部が上記監修者のもと、制作したものです。
※記事中で言及している保険に関して、当社では取り扱いのない商品もあります。
※文章表現の都合上、生命保険を「保険」と記載している部分があります。
(登)C24N0150(2024.12.17)
保険のご相談・お問い合わせ、
資料請求はこちら
お客さまの「一生涯のパートナー」として第一生命が選ばれています。
皆さまの人生に寄り添い、「確かな安心」をお届けいたします。
第一生命では、お客さまのニーズに応じて様々なプランをご用意しております。
月~金 10:00~18:00 土 10:00~17:00
(祝日・年末年始を除く)